journal in japan

記憶の中の詩

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2006-10-18 [ Wed ]
ひらりと眼の前に舞いおりてきたもの
歩みを止める
花屋の店先
洋花たちの鮮やかな暖色にくらべて
その色はもっと渋かったけれど
なぜか強く魅きつけるものがあった

そっと一歩だけ近づく

濃い橙に黒い斑
ふしぎな羽の形をしている

それにしても・・・
花に誘われるでも何かに止まるでもなく
どうしてモザイクの歩道に
翅を広げて身を横たえているのか

あぁ
左の小翅がちぎれているのだ

息を呑んで見つめた

手を伸ばして捕らえようとするでもなく
じっと見守る視線にこめられたものに気づいたのか

蝶はかすかに両の翅をよじるように震わせ
よたよたとわずかに身を引きずったあと
ほわりと宙に舞いあがった

じきにこわれた翅はかすかな風をもとらえて
すいと鮮やかに高度を上げた
軽やかに
誇らかに

いっぺん行きかけてから振りかえったら
いつのまにか
もうどこにも蝶の姿はなかった
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