journal in japan

記憶の中の詩

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2007-10-05 [ Fri ]

蛾眉の月をうっすらと眺めながら、バスに揺られていた。
終点に着いたので運転手さんに
「このまま折り返して中央駅に戻りますか?」と訊いたら、
バスを乗り間違えたと思われたようだ。
指さされたバス停へ行くと、中央駅行きは1時間後。
諦めて、Sバーンのエスカレータを駆け上がった。

蛍光灯に照らしだされた構内は、寂しかった。
こんなに寂しい駅は見たことがない。
ヨーロッパでも、東京で生まれ育った私には「村」としか見えない
小さな町の駅にもいくつも降りたったけれど、
そこにはいつでもどこか、人の気配や温もりがあった。

上り電車の到着が近かった。
財布にコインがあったので自動券売機で切符を買い、
自動改札機を通る。
(今、駅が寂しいのはそうやってすべて自動化されているせいかと
思ったのだが、ヨーロッパの駅にはそもそも改札口がないし、
駅はたいてい場末と相場が決まっているのだから、
やはり自動化のせいではないのだ・・・)

乗客は1両に10人たらずだが、
ローカル線ならば珍しくはないだろう。
窓の外はもう真っ暗で景色が見えないので、
さりげなく乗客を観察する。
とりたてて何の変哲もない、
生き生きしておしゃれな都市生活者の姿。

中央駅は、賑やかだった。
改札から流れこんでくる人たちは、これからどこへ向かうのだろう。
私が乗ってきた路線や駅へは?

正面階段に同じ月が懸かっているので、
まだ同じ町にいるのだとわかった。

そこから歩み入った路地路地には
人工の光と人の姿が賑やかだった。
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