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記憶の中の詩

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2007-12-22 [ Sat ]
飴色の光の中を通っていった。

それから荷物をまとめていた。
少しずつ持ち出していたので、もうあまりない。
ただひとまとめにしていくには、重さが躊躇われた。

時計に眼を遣る。

いったん袋に入れたものを戻したり、また入れたり。
また戻す。

時計に眼を遣る。

今日はこれくらいにしよう。

「もういっぺん来ますから」
誰にともなく言いおいた。

飴色の光の中、
帰り道は緩やかなスロープだった。
壁に向かってトランペットを吹く人。


そこで眼が覚めた。
そして思い出した。
そこには櫛1本、遺してはこなかったことを。

なのに「もういっぺん来ます」

時計を見ていたのは、会わずにおくつもりだったから。
荷物を残したのは---会うつもりだったから?


あれからどれほど経ったのだか。
飴色の光景はただ甘く暖かく、
そこを破けた自分がこぼれないように必死でかき抱きながら
歩いた日々のことは、カーテンを透かす陽の光の中で
ようやっと思い出した。

たぶん・・・とうぶんはそこへ戻ることはないのだろう。
とまれそれは、わずかな荷物をまとめて出てゆく光景だったのだし
これからは春に向かって、人々の爪先は歩みだしてゆく日なのだから。

冬至の日の、光に満ちた夢だった。
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