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記憶の中の詩

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2006-01-31 [ Tue ]
図書館が好きだ。
本屋も古本屋も好きだけれど、
図書館だの文書館だので
時間の流れを吸いこんだ紙の匂いを嗅いでいると
こういう空間で生きていたかったはずなのだと
よく思う。

このあいだは近所の図書館へ行った。
公民館の一部を利用した、
文教都市とは思えない schaebig な「図書室」だ。
読むべき本は、部屋や大学図書館にある。
地下の喫茶室からコーヒーの香りがのぼってき、
老婦人が入口近くで世間話をしている。
編み物をしながら新聞を何種類か読む。

何もかもが旧式でのんびりした雰囲気に、
かえって発想はとっぴなところへ飛ぶ。
ユーリと運命の再会を果たしたとき、
ラーラは田舎町の図書館にいて、
蔵書カードをタイプライタで打っていたのだ。

腋の下で手を温めながら
暖房の乏しい部屋で受験勉強をする少女。
アイロンを交互に焼きながら
野戦病院でリネンのしたくをする看護婦。
タイプライタから顔を上げ、
カウンタの向こうにユーリの姿を認めて驚く司書。

そんなふうにまったく飾らないとき、
ラーラはいちばん毅然としてエロティックだ。

もちろん私はラーラではなく、
「ユーリ」との記憶はすでに遠く薄らいでいる。

ただ、時折映画のそのシーンに還っていきたくなるのは
文学少女の昔からの、私の稚い夢想癖だ。
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