journal in japan

記憶の中の詩

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2006-03-21 [ Tue ]
待ち合わせにほんのちょっと早かったようなので、
風を避けてコンビニに入る。
雑誌コーナーに足が向いたのは
ファッション誌の春らしい表紙に惹かれたのと、
外から見える場所にいようという無意識のため。
何を手にとるでもなくぼんやり立っていたら、
年配の女店員さんの甲高い声が耳に飛びこんできた。
駅までの道順を説明している。
といっても、ただここからまっすぐ。
それがうまく通じないらしく、何度も繰りかえしている。
しかも目的地は駅ではないらしい。
「本屋」という言葉が出てくる。
たしかに駅前に本屋がある。

聞くつもりもなかったが、単純な内容が繰りかえされるので
話が見えてきた。
相手は地図を探しているらしい。
しかしこの店にはないので、駅まで行って駅前の本屋で買えばいい。
その途中にも何軒かコンビニがあるから、
ひょっとして地図をおいているところがあるかもしれない。
私も地図を探してコンビニに入ることがある。
視線を走らせたが、なるほどこの店には地図をおいてない。

「ドウモアリガトウゴザイマシタ」
尋ねていた人の声は小さかったが、最後の礼儀正しい言葉と
アクセントにはっとして、そちらへ振りなおった。
欧米系と中東系の若者。
小柄で線が細く、まだ物慣れない顔をしている。
4月からここの大学へ通い---あるいはそのうえこの街に住むのだろう。
「シツレイシマス」
こみいった話をいっぺんに理解するのはまだまだでも、
一生懸命勉強したのであろう端正な日本語と
よくわからなくても日本語で通そうとするひたむきさが初々しかった。

この町の若い見習い美容師さんのところには
カット・モデルと称して中国系の女子学生が代わるがわるやってきては
香港や上海や、台湾のファッション&ビューティ事情を
語りこぼしてゆくらしい。

「学生街」とは昔も今も
「よそ者に優しい町」の謂いである。
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